三井住友、OMCカード買収へ三井住友フィナンシャルグループ(FG)が、経営再建中の大手スーパー、ダイエーから
クレジットカード大手のオーエムシー(OMC)カード株を買収することが事実上決まったことが7日、分かった。ダイエーはOMCの発行済み株式の約52%を保有しているが、三井住友FGはこのうち約30%を取得して筆頭株主となり、実質傘下に収める。買収額は800億円程度になるとみられる。
ダイエーは4月に最初の入札を実施し、三井住友FGと新生銀行に絞り込んだ。最終入札は今月6日に実施されたが、新生銀行が入札を見送ったもようだ。近く三井住友FGに正式に通知する。
ダイエーはOMC株の一部を保有し続ける計画で、OMCの企業価値向上が期待できる売却先を希望していた。
クレジットで公金払えます 軽自動車税、水道料金…住民税や水道料金など行政が取り扱う公的料金(公金)の支払い方法に、自治体がクレジットカードの使用を認める動きが広まっている。住民は窓口に出向く必要がないうえ、支払額に応じて景品などに交換できるポイントもためられる。自治体側には、カード会社が納期に立て替え払いするため、期限内納付率の向上や収納コストの削減につながるという利点がある。(頼永博朗)
都合よい時間に
神奈川県藤沢市は今年5月、インターネットを利用した軽自動車税のクレジット決済を本格導入した。昨年5月に実証実験を行ったところ、利用数は期限内に納められた件数(口座振替を除く)の6.1%にあたる2200件で、期限内納付率は前年度の72.5%から3.1ポイント上昇。アンケート調査では「市役所や銀行窓口に行かなくても済む」「都合の良い時間に納付できる」などと歓迎する回答が多かった。
三重県玉城町は今年4月から、軽自動車税に加え、固定資産税や住民税、国民健康保険料、水道料金、町営住宅使用料など12項目の公金を対象にサービスを開始。住民生活に直接かかわる公金に、ここまで包括的にクレジット決済を取り入れた例は珍しい。
大阪府は、クリーニング師免許の申請手数料や府の刊行物購入代金など40項目について導入を決め、4月から運用を順次始めている。東京都も23区の水道料金について今年度中の開始を目指している。
未開拓の市場
公金のクレジット決済を導入する自治体が増えているのは、昨年11月に改正地方自治法が施行され、自治体の税金や手数料などについて、第三者による立て替え払いが認められるようになったため。
クレジットカードによる決済はすでに電気やガスなど公共料金に拡大している。税金や国民年金保険料などの公金は、最後に残された未開拓市場といわれ、その規模は年間20兆〜50兆円とされる。
カード各社は新たな市場として、開拓に熱い視線を注いでおり、今年1月には大手12社が理事会員となり、業界団体「公金クレジット決済協議会」(会長会社、ジェーシービー=JCB)を発足させた。4月現在、192社が加盟。今夏にも、共通化した決済ルールや情報保護体制などの統一ガイドラインをまとめ、公表する予定だ。
手数料が課題
普及に向けた課題も残る。特に焦点となっているのは、カード会社に支払う手数料の負担だ。通常、買い物をする場合、手数料は店側が負担しているが、公金では自治体側の対応が割れている。
ほとんどは住民サービスとして自治体が全額負担しているが、5月にインターネットを利用した自動車税のクレジット決済を全国で初めて導入した宮崎県では、「納付方法で差が出るのは納税の公平原則に合わない」という理由から、県が105円、納付者が315円をそれぞれ負担するシステムを取っている。
手数料率の設定も微妙な問題だ。クレジット決済は納付額の1%程度を手数料として支払う。このため、納付額自体が高額な場合、手数料が定額の口座振替などに比べ高くなる恐れもある。
協議会事務局長の小林信太郎さんは「手数料について、協議会としては踏み込まない。各社の営業努力に任せる」と前置きしたうえで、「仮に手数料が高くなっても、督促コストが減るなど、自治体にはそれなりの利点がある」と話す。
クレジット決済は現在、自治体に限られているが、今後は国レベルの公金への導入を期待する声もあり、協議会では関係省庁との意見交換を続けている。
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